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なぜ「エタノール製造を沖縄振興の目玉に」?

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今朝の『読売新聞』(06年5月13日付)は「エタノール製造を沖縄振興の目玉に 小泉首相が指示」という見出しで、下記の記事を掲載しています(要約)。

 

 

小泉首相は12日夜、額賀防衛長官、二階経済産業相らと会談し、沖縄振興策の新たな柱の一つとして、県特産のサトウキビを使ったエタノール製造を国としても支援するよう、両閣僚に指示した。
二階氏の提案に応えたもので、新しいエネルギー開発の拠点とするのが狙い。

 

 

しかし、なんでまた、このタイミングで、エタノール製造なんだろう?……と腕組みをしているうちに、ふと私の脳裏をよぎったのは、『沖縄タイムス』の正月号(06年1月1日付)に載っていたインタビュー記事でした(要約)。

 

 

――一昨年から地球環境に優しい燃料開発に取り組んでいますね。
「サトウキビの廃糖蜜からバイオエタノールをつくる開発実験を宮古島市内で行っており、順調に進んでいます。並行して、ガソリンにエタノール3%をブレンドして走行させる実験も、宮古支店の車輌などを使って行っています。試算すると、沖縄の全廃糖蜜を使ってできるバイオエタノールの総量は、ガソリン消費量の23%に当たります。仮に沖縄の全車両のガソリンに3%混ぜることができれば、二酸化炭素削減に役立ち、基幹作物であるサトウキビの付加価値に寄与することになります」

 

 

インタビューに答えているのは、「りゅうせき」の太田守明社長。

 

「りゅうせき」は、県内でエタノール開発に力を入れている企業のひとつで、稲嶺恵一知事が社長を務めていた会社です。

 

偶然、でしょうね。



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さようなら 高良茂さん

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沖縄の放送史上、一時代を築いたパーソナリティーの高良茂さんが亡くなりました。46歳という若さでした。死因は慢性腎不全。故人の意向で葬儀などは行わないそうです。

 

私が訃報を知ったのは、昨日の『琉球新報』夕刊(06年5月10日付)でした。私は、彼が人気者になったラジオ沖縄の番組『ぶっちぎりtonight』の担当ディレクターを通じて出会い、新聞記者のときから、会えば冗談交じりのおしゃべりを交わせる付き合いをさせてもらいました。

 

私が編集長を務めた『週刊レキオ』の創刊時、新人記者を高良さんのもとへインタビューに行かせたときの光景が、昨日のことのようによみがえります。

 

糞……が付くくらい真面目なタイプのその新人記者はインタビュー後、憤慨して社に戻ってきました。どうしたんだい?……と訊ねると、彼は顔を真っ赤にして口角泡を飛ばしました。

 

「高良さんって人、失礼ですよ。ご出身はどちらですか……って質問したら、なんて答えたと思います?」
「……………」
「虎の穴(タイガーマスクの出身拠点)、ですって!」

 

私は、高良さんの太い眉の下に光る、好奇心満々の挑発的な眼差しを思い浮かべて、腹を抱えて笑ったものでした。エネルギッシュな《風雲児》でした。

 

16年前の1990年に『ユリイカ』(青土社)の依頼で私が書いた「二つの沖縄 ニューウェーブの方言現象」の文章の一部を、仏前にお供えする花の代わりに……。

 

 

……「復帰世代」は、このようなシーンに立ち会うと、我が身に置き換え、背中をもぞもぞさせて恥ずかしがるのだ。
ところが、いまの若者たちはかなり違う。恐らく笑ってしまうだろう。彼らは、方言を、ポップな感覚で堂々と明るく普段使う。といっても、NHK語とのチャンポン(ウチナー大和口)や省略語、それらしい新語などが主流で、必ずしも正調の方言ではないのだが。
このような若者たちの現象を生み出してきた裏方たちは、一九六○年生まれの〈高良茂〉というDJが草分け的な存在だと筆者は思っている。
彼は、七、八年前、「ぶっちぎりtonight」という深夜のトーク番組で、「ウチナー大和口」を機関銃のように使って面白おかしくしゃべりまくり、中学生・高校生から爆発的な人気を得た………

 

 

私がいま、ラジオ沖縄でパーソナリティーを務めている「フレッシュモーニング」も、高良さんが一時期担当していました。ですから、実年齢は私の方が少し年上ですが、放送業界では先輩になります。

 

茂くん、お疲れ様。
番組の後輩として、「フレモニ」……の灯火は、しっかり守っていくからね。

 

ご冥福をお祈りいたします。



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軍事評論家が「3兆円(日本側負担)」の内訳を推察

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在日米軍再編の担当者・ローレス国防副次官が先日(06年4月25日)、在日米軍再編に伴う日本側の負担が計約260億ドル(2兆9900億円)にのぼるというという見通しを明らかにしました。

 

気になるのは、その内訳ですが……。

 

私がパーソナリティーを務めている『フレッシュモーニング』(ラジオ沖縄)の一コーナー「森永卓郎のなるほどニュースネットワーク」で、解説者として時折登場する軍事評論家・神浦元彰さんが、その内訳を推察しています。

 

ウエヴサイトからの要約は、次の通りです。

 

 

返還される沖縄基地の土壌改良費用が1兆円以上。

 

キャンプ・シュワブ沿岸に建設する新基地や岩国基地(建設中)の建設で7000億円程度。

 

それに、グアム新基地建設で負担させられる費用と、横須賀基地や厚木基地の移転や受け入れ費用が含まれる。

 

 

そして、神浦さんは、次のような視点で、この2兆9900億円の背景を解説しています。

 

 

沖縄の米軍基地返還に関しては、米側が化学汚染された土壌などを除毒して、日本に返還することが日米地位協定で決められている。この費用を沖縄返還協定の「密約」で日本側が負担したのが沖縄返還協定(71年)の《密約》である。
すでにアメリカでは公文書公開で秘密指定が解除され、日本側でも当時の北米局長が自分で密約にサインしたことを認めている。それなのにあくまで日本政府はこの密約を認めようとしていない。
国防総省でのローレス国防副次官の記者会見をTVで見て、彼の勝ち誇ったような表情で、また、米軍基地の土壌汚染を日本側が経費負担する《密約》を感じた。それが3兆円負担の背景である。

 

 

神浦さんの推察を拝読してまず思ったのは、普天間飛行場などの土壌改良費用に1兆円も掛かるのか!……でした。

 

そして、それが、《密約》のなせる業であるならば、国会の予算委員会などで、野党が突くポイントになるな!……でした。

 

同時に、頭の隅で考えていたのは、「1兆円も掛ける土壌改良事業にどのような業者が関わるのだろう。《米軍再編ビジネス》が、もしかしたら、水面下ではもうとっくに蠢(うごめ)いているのかも……」。

 

やがて、あらためて私は腕組みをしてしまいました。

 

日本政府がこんなことを言い出す日が来るかもしれない……と、思い至ってしまったからです。

 

「要するに、3兆円もの大金を注ぎ込むコトの本質は、沖縄のためです。国民の皆さん、沖縄のこれまでのご苦労を分かってあげましょう!」

 

そのとき、日本国民に、そして沖縄県民に、どのような反応が起きるでしょう。

 

*神浦元彰氏のウエヴサイトは、下記へどうぞ。
関連リンクはこちら >>> クリック!!



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