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ヴァスコ・ダ・ガマ・ブリュット~あぁ、ポルトガル語の魔女の囁き

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私がシャンパンを知ったのは、正直に告白しますと、30代の半ば頃でした。

それまでシャンパンに対しては、結婚披露宴の乾杯のときに飲む〈ワインの
炭酸割り〉程度のイメージしかありませんでした。
ところが、ある日、某誌の女性編集長が案内してくれた「サンヴァンサン」(那覇市内の中之橋付近にかつてありました。現在は、那覇市松山の「ラコール」にDNAが受け継がれています)というソムリエールたちのお店で、

 

「俺はいままで、なんで、こんなに旨いものを知らなかったのか!」と、細長いフロート型のワイングラスに立ちのぼるクリーミーな泡を見つめながら、茫然としたのでした。

 

そのとき、ソムリエール・平瀬すみ枝さんは、スパークリングワインとシャンパンが全く別の製法で作られる話や、フランス・シャンパーニュ地方でこだわりの生産を続けている各メーカーの個性、ユニークな歴史エポック……などを優しく解説してくれました。

 

その翌日から、午後五時くらいになりますと、私の耳元で、シャンパンの泡の弾ける音が。
その話を後日、ソムリエールにしたところ、

「それは、シャンパンの泡のなかに棲む、魔女の囁きです」

 

こんな言葉が返ってきたものです。
しかし、シャンパンは安くありません。

 

いまでこそ、だいぶ値段が下がってきましたが、それでも酒屋では、安いもので1本3000円台でしょう。

 

「サンヴァンサン」は当時、沖縄では珍しく〈グラス取り〉ができましたので大いに助かりましたが、たっぷりは飲めませんでした。

 

ところで、今回、紹介したいのは、『ヴァスコ・ダ・ガマ・ブリュット』というスパークリングワインです。

 

「なんだ!シャンパンじゃないの?」

という声が聞こえてきそうですが、昨年11月に『週刊アエラ』を読んでいましたら、「逸品逸杯~有名ソムリエが家で飲むワイン」という連載に、勝山晋作さんというソムリエの談話が載っていました。

 

 

ポルトガルのスパークリングワインなんて、普通、眼中にないでしょ。ところが、ある雑誌の企画でこのメーカーの赤ワインを試飲してみたら、すごくおいしくってさ。同じメーカーでスパークリングワインもつくってるわけよ。さっそく注文してみると、繊細な泡にまず驚いたね。
ひと口飲んで「これはすごい!」と。フルーティなだけでなく酸味もきれいに広がって、目隠しで試飲したらフランスのシャンパンと間違えちゃうかも。……それにしたって、6本ケースで6237円。1本たったの1040円ですよ!

 

 

また、この紹介記事には、「ラベルにメトード・クラシコとあるように、シャンパンと同じく瓶内二次発酵でつくられた本格派」という一文もありました。

ということは、『ヴァスコ・ダ・ガマ・ブリュット』がシャンパーニュ地方で生産されていたら、シャンパンということになるのでしょうか(!?)。

 

で、私はさっそく「播磨屋」という「ポルトガルワインの店」にインターネットで注文。

 

以来、かなりの本数を飲み干しましたが、ソーキブニ(豚のスペアリブ)の網焼きにも、ゴーヤー・チャンプルーにも、ナーベーラー(へちま)の味噌煮にも、実によく合います。記事を読んだ直後のイメージよりも、ドライな味わい……でした。

 

ちなみに、先述の勝山さんも、「イワシの塩焼き」「焼きシメサバ」にも合ってしまう!……と感嘆しています。

 

1本約1000円で、ポルトガル語の魔女の囁き……が聞こえますぞ。

 

いま、わが家の冷蔵庫には、今夜用の1本が眠っています。うふ。

 

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「よね食堂」の〈中味そば〉

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『週刊レキオ』(琉球新報のタブロイド判副読紙)に「ぐるぐるグルメ」という美味店を紹介するコーナーがあります。

 

私はかつて、初代の編集長をちょうど10年間、務めさせてもらったのですが、このコーナーで〈沖縄そば〉の店を取り上げると、きまったように複数の読者からクレームをいただきました。

「そんなにあの店のそばが旨いというのか?」
「あそこのスープ、化学調味料をどっさり使ってるんだぞ!」
「ちゃんと君たちは正午直前に取材してるのか?昼時を過ぎると、スープが足りなくなって、お湯で割るような店もあるんだからな」
……など、内容はさまざまでした。

 

 

初めのうちは、〈中傷〉という二文字ばかりが浮かびましたが、やがて、〈沖縄そば〉のファンはけっこう熱烈だ……と、その生態を甘受できる忍耐力が身に付き、ついには、〈沖縄そば〉に対する好みはあまりにも十人十色である……という真実を悟るに至ったのでした。

 

で、評価が分かれるお店を、今回はご紹介。

糸満街道沿い、豊見城市字与根にある「よね食堂」です。
「え~っ、嘘だろー」という声も、「実は、子供の頃から、常連なんだよね~」という声も聞こえてきそうです。

 

ちなみに、このお店の〈沖縄そば〉をさんざん批判した人と、その翌日に、同店内でばったり会ったことがあります。そのときのバツの悪そうな顔ったら……うふふふ、あはははは。
正直に申し上げますと、私は、このお店の〈麺〉と〈汁〉と〈中味イリチー(豚の胃や腸の炒め物)〉による三重奏を、こよなく愛しています。

 

私にとっては、そのいずれかひとつでも欠けてはいけません。
あくまで、三重奏。
ですから、店へ入って席に座るや、メニューも見ずに、「〈中味そば〉をひとつ!」
高らかに注文すると、やがて、アチコーコー(あつあつ)が、目の前に運ばれてきます。
まず、ニラが絡まった中味イリチーを、一口。
この味付けが、味クーターで(コクがあって)、実によい。
そして、やおら、そばをつまみ、汁に絡めて、
ズズズズ、ズッ……
「う、うめぇ……」
ウチナーンチュなら、ここは、
「ま、ま~さぬぅ」
と唸るのでしょうな。
*「中身そば」は690円(05年2月現在)。「よね食堂」のメニュー(麺類に限る)のなかで最も高価。
*写真は、午前6時のよね食堂。隙間から、仕込みをしている様子がうかがえました。(与根球場で催された沖縄県早朝野球大会の取材に向かう途中で撮影)
*「くいしんぼ情報」は原則として、10回以上通った店



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「ブラジル食堂」の〈ソーキそば〉

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【くいしんぼ情報…休止】
那覇から国道58号を北上し、名護市内の「白銀橋交差点」で左折するとまもなく、左側に「ブラジル食堂」の案内看板が現れます。

 

そのお店の「ソーキそば」は、私にとって、ザ・名護そばです。
名護市内には「新山食堂」「宮里そば」など〈名護そば〉の名店がたくさんあるのですが、私は「ブラジル食堂」が屋部集落にあったときからのファンです。ですから、二十年ほど通っていることになるのでしょうか。ヤンバルに取材が決まったときは「よし、屋部でソーキそばだ!」とときめいたものです。
スープは白濁していて、やや味クーター。しかし、しつこくありません。そして麺は、いわゆる〈卵麺〉だと推察しています。つなぎに卵をやや多めに使っているのでは。
ソーキの味付けも私好みで、現在の場所に移転し、あらためて出掛けてかぶりついたとき、全く味が変わっていないのでホッとした記憶があります。
そうそう、忘れてはならないのが、エスプレッソ・コーヒー。ブラジルから取り寄せた豆を、自家焙煎しているそうです。
ソーキそば(大)が650円。エスプレッソ・コーヒーが300円。千円札で50円玉のお釣りがくる、私の名護の昼食です。
*「くいんぼ情報」は原則として、10回以上通った店が対象です。



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