沖縄名物かずかずあれど……ですが、ときどきエッセイなどで登場するのが「弁当」ですね。びっくりするほどボリュームたっぷりの「弁当」が、オフィス街をはじめ、正午前になると各地の沿道で売りに出されます。
その魅力はなにより、格段に安いこと!
最近のOLさんたちは健康志向が強かったり、舌が肥えているので、質の面でも、激しい競争が繰り広げられているようです。
ところが……。
先日の朝日新聞(07年2月6日付)によりますと、安くてボリュームたっぷりの「弁当」は、沖縄だけの「名物」ではなくなってきているようです。
記事のリードは次のように記しています。
「250円という激安価格を実現した弁当が売れている。徹底した合理化と仕入れルートの工夫により、おかずも御飯も量はたっぷり。京都で04年に始めた専門店は、今や6店舗を構えるまでに成長した。一方、名古屋のスーパーでは、経営が危ぶまれた店が立ち直る起爆剤となった」
そして、記事は、具体的に250円弁当の各地の様子を紹介し、本土における火付け役を捜し当てています。
その人物は、千葉県市川市を拠点に活躍する経営コンサルタント・渡辺一紀氏。
渡辺氏はこうコメントしています。
「消費者の高級志向が高まるなか、あえて安売りに挑戦したことが成功に結びついている。ただ、250円といえば、家庭で材料を買ってつくるより安い。採算が合うように事業化するのは簡単ではない。事業主のやる気次第だ」
ということは……。
沖縄名物の「弁当」も、こんな努力の積み重ねの成果なのでしょうか。
*07年2月13日のラジオ沖縄「フレッシュモーニング」で放送。